シェーンコップ先生の唇がいつもつるつるつやつやぷるんぷるんなので、ヤンさんが、いやあすごいなあどんな手入れしてるんだいって訊いたら、いいリップクリームを見つけましてねってドヤ顔されて、ああ、ユリアンにいいかもって思ったヤンさんが、へえどんなのって訊いたら、こんなのですよってキスされるとかそういう。「こんな感じですよ」って眼前で銀河が落ちる色男顔をされる。いやうん、確かに見た目通りにぷるぷるつるつるだったって思いつつも、わたしが知りたかったのはそのリップクリームの名前とか会社とかであって、使った唇でキスするとどんな感じかと言うことではなかったんだがと思いながらもう脳みそ停止中。まあシェーンコップ先生は、ヤンさんに最上のキスをするためにそのリップクリームを使ってるわけだが。そして後日、そのリップクリームの新品がヤンさんのデスクに届くよっと(ちょっと悩んでから、ユリアンに渡される)。
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