YJコプヤン駅妄想。長くなりそうだからたたむ。
ヤンさんの母方がマフィア絡みでしたとかあるある妄想だと思うんだけど、北の果ての街にいるYJヤンさんの場合は、関東から北を仕切ってた(北海道除)ヤクザのお嬢さんで、ヤンさん父上は全然知らずに恋に落ちて、父さんが絶対に結婚なんか許してくれないし、家を出るなんて言ったらあなたが半殺しになると思うって言われて、え?じゃ駆け落ちしようって深く考えずにそのお嬢さんと広島辺りに流れて行くとか。長崎でもいいな。あるいは四国か!!! 単なる好みです。
でまあ、そのやばい義父殿は、娘可愛さに遠隔見守りして、手も口も出さず、とりあえずしょうがない静かに幸せに暮らしてればいいって思いつつ、敵が何かして来ようとしてたら未然に防ぐ、的な。駆け落ち相手の男のヤンさんの父上は、対面したら腹切らせてやるくらいのことは言いそうだけど、娘の愛する男だからと言うことで我慢。
多分顔は合わせないまま、奥さん亡くなっちゃうとか。その時初めてお葬式でひっそり会って、まあ、達者に暮らせ、的な。
ヤンさんは孫だけど、自分の血縁て分かると色々不都合もあるだろうから、お互いいないものとしよう的な。
ヤンさん父上も10年後に亡くなっちゃって、おじいちゃん、今回は自分では顔を出さずに部下と弁護士を送り込んで、世話して欲しいならするし、いらないから援助はすると言うような申し出をして、ヤンさん側は記憶もおぼろで、誰?状態。
でも大学行きたいし、援助してもらえたらありがたいなーとはっきり言う。おじいちゃん、親父似か?意外と図々しいなと思いつつも、可愛い娘の息子だから(可愛い孫、とは言わないところで色々お察し)と一応は大事にするつもりで、学費等は全部出す。
が、ここで東京の大学に行ってしまったので(慶応辺りか)、おじいちゃんの本拠地と近くなってしまい、時々身バレする事態が起こるようになる。
大学は卒業したものの、その絡みで警察沙汰になったり、就職が難しかったり、公務員目指したけどダメだったり、25くらいまであちこち転々としつつ仕事もしてみたけど、どうも上手く行かない。
おじいちゃんが、半分くらい棒読みで、就職ならウチ絡みで世話するぞって言うけど、ヤンさんはそれに首を振って、自分で本屋をやりたい、どこか遠くの、誰も自分を知らない街で、ひっそり本屋(古本屋)をやりたいって言って、おじいちゃんの助けを借りて引っ越し。
冬が来て、雪に埋もれるたび、「どうしてわたしは、こんな北の街に来ちゃったのかな」ってぶつぶつ言いながら雪かきする毎日。
古本屋は、自分の倉庫を兼ねてる感なので、商売っ気はまったくないけど、似たようなマニア相手にそこそこ経営は成り立ってる感じ。
一方YJシェーンコップ先生の方は、色々やんちゃもしたけど、まあ成績はいいし、何だかんだ頭はいいので捕まるようなことはしないし、暴力沙汰は大体理由がはっきりしてるので恨みも買わず、割りといい感じに人生やって来たのに、警察官になって刑事になったら、上司と折り合い悪くなって居心地悪くなって、そこで自分の生まれのこと(2代前くらいに外国人の血が入ってるとか、今いるところの土着民じゃないとか、本人的にはだから何的な)で、育ちの悪い奴はこれだからみたいなことをやたらと言われて、そこでぶつっと切れて上司殴って退職。
そういうので警察辞めちゃうと、就職先が大変限定され、ヤクザの用心棒にでもなるしかない。
いやあ、さすがにそれはって、半分くらいヤケで、とにかく遠くに行きたいと北海道を目指す。網走辺りで何か仕事ないかなとか、モロ映画に影響されて、まさしく自暴自棄。
貯金を食い潰しながら、気にいる街を探してる時に、ふらりと降りた駅前の書店で、ヤンさんと運命の出会い。
元警察の人なので、当然ヤンさんのおじいさんから警戒警報出まくりで、囮捜査じゃないかとか、他の組からの回し者じゃないかとか色々探りが入るけど、本人たちはひたすらぱやぱやほのぼのだし、両親亡くなってからほとんど人付き合いをしなくなったヤンさん(高校時代にはラップさんとかジェシカさんとか友人いたけど、大学卒業から就職の流れの間に、ヤクザ関係の人間と言うことがバレてしまい、ヤンさんの方がふたりの身を憚って距離を取った流れ。連絡を取ろうと思えば取れる状態ではある、とか)が、珍しくシェーンコップ先生といる時は楽しそうだし、可愛げのない奴だと思ってたけど、こんな顔も見せるのか、自分の娘にもきっと可愛い子どもだったのだろうと思うおじいさま。
シェーンコップ先生の方は、周囲を何かうろちょろしてる連中に独特の匂いを嗅ぎ取って、あんたヤクザだったんですかとか驚いて、「わたしは違うけど、わたしの血縁がそうだって言う話だよ」とか、すごくやるせなさそうに言う。
道理で、よそ者だからってだけじゃなくて、何となくヤンさんがこの街で浮いてるんだなって思うシェーンコップ先生。とは言え、ヤンさんとはもう離れ難くて、元警察が流れ着く先がここでも、まあいいかって流れる舟唄を一緒に口ずさみながら思うなど。
まあその後、暗に、ヤンさんとかヤンさんのおじいさんの、そっち方面に用があるなら聞いてやるみたいな、周辺嗅ぎ回ってる連中にブチ切れて、「俺はサツの犬じゃない」って自分で言いにヤンさんのおじいさんのところにカチ込みに行くとか。
おじいさんは、今時珍しい血気盛んなシェーンコップ先生を割りと気に入って、そして元々ヤンさんの頭の良さは買ってたので、自分のところにその男と一緒に来ないかって誘うけど、「あの街と自分の店が、意外と気に行ってるんだ」ってシェーンコップ先生の腕を取りながら、なぜかちょっと頬を赤らめて言うヤンさんなど。
オチはない。最後は、シェーンコップの背の高さくらい積み上げられた雪の壁の間を、買い物袋下げて、ふたりで手を繋いでふたりの家に帰る後ろ姿の向こうに夕日が見えるとかそんな。