特に側近みたいなのは置いたことも置くことを考えたこともないあらしのグレートさん、アルベルトの後に、あんまり間を置かずに拾った仔ジェロたんが学校に行かせてもらって、卒業したらあんたのところで働きたいって言うから、まあ体もでかいし用心棒代わりにするかって傍に置くことにして、でも傍に立ってるだけで特に他にやることもないので(みんなジェロたんにビビって何もせずに避けて行くから)、煙草の火は必ずジェロたんに点けてもらうことにするグレートさん。ジェロたん、多分煙草を吸ったこともライターを持ったこともなくて、え?どうやるんだこれ?ってグレートさんに扱い方を教えてもらって、ジェロたんの手だと安いライターは小さいしやわ過ぎるかなと思って、結構大き目の丈夫そうなライターをわざわざ買ってジェロたんに与えるグレートさん。ジェロたんはそのライターを、グレートさんの形見としてずーっと持ってるといいと思う。ちなみにオイル式で、ジェロたんはきちんと定期的に色々バラしてメンテとかできれいにしてると思う。そういう道具も、もう使わないけど一緒に大事に持ってるジェロたん。ちなみにアルベルトは、ずーっと自分と同じ拾いっ子もジェロたんに嫉妬してて(扱いは全然違うんだけど)、グレートさんの煙草に火を点ける役にも多分嫉妬しまくってると思う。アルベルトが煙草を吸うなら火を点けてくれるのはグレートさんだろうし、アルベルトがいる時はシガーキスで火を点けるのが通常と言うあらしの74。そういうふたりからは、慎ましく視線をそらしてるジェロたん。
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