キリコは復讐をしない人だと言うのは、ある種、そういう感情が欠落しちゃってると言うことなのかなと思う。復讐したいと思うほど心が熱くならないと言うのか、無感動と言うのか。そういう意味で、へらへら何事も軽くしか受け取らないみたいな態度のバイマンが、実は自分の命賭けてもよったん殺すって勢いだったって言う、すごいコントラスト。バイマンが印象深いのは、絶対塩沢さんの声のせいだと思うけど、バイマンと言うキャラに塩沢さん当てることにした段階で、バイマンの先行きは決まったんだろうなあと思う。ものすごい完璧な組み合わせと言うのか。ボトムズはほんっと声優さんの当て方も神だよなあ。LRSでの、バイマンの本懐の果たし方と、キリコのすべてをまた失いましたの流れの、あの見事な絡まり方。バイマンは結局は幸せな最期を迎えたわけだし、あの内容で幸せって言うのもどうなのって思うけど、ボトムズ世界ではあれは幸せのひとつの形なんだよなあ。そして、RSの面子に殺してもらえたよったんも、キリコじゃなかったのは残念だったと思うけど、あそこでワイズマンの手駒であることを自覚せずに死ねたのは、結局幸せの部類に入るよねと思う。まあ、後のPFでは、ワイズマンも真っ青な銀河の中心っぷりではあるんだけど。手駒を越えました。よったんすげー。
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