ヤンさんがシェーンコップ先生に不愉快とかを隠さないのは、シェーンコップ先生を怒らせても平気だからなんだと思うんだ。むしろ積極的に怒らせたいと言うか、どうせ怒らないから何してもいいやと言う、親密さゆえのぞんざいさと言うか。ああいう、自分の家族がいなくて、周囲がすべて他人(ユリアンは息子扱いではあるけど、尊敬される師/父親と言うスタンスは絶対に崩さないわけだし)と言うああいう人は、常に外面なので、内面(うちづら)を晒せる人と言うのは貴重なわけで。シェーンコップ先生は、ある意味ヤンさんには安心して内面を晒せる人なんだと思うんだ。トリューニヒトは、そういう意味では自己嫌悪なしに嫌悪できる人なんだけど、彼に対しては純粋に不愉快と言うアレで、シェーンコップ先生とはまるきり反対だよね。
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