うっかり吸血鬼になってしまったヤンさん(うっかり?)、薔薇に触れられなくなって、まあ元々別に薔薇とか好きじゃないからいいやって、薔薇の香りのお茶のことだけは残念に思いつつ、アッサムティーを楽しむ日々。そんなヤンさんに、薔薇の香りぷんぷんの色男が寄って来て、「なぜか分かりませんが、私のDNAが貴方と結婚したいと言っています」とか言う。はあ?とか思いつつ、あれ?どうしてわたしはこの男の言うことに納得しちゃうんだ?ってなって、はっ!これが魅かれ合うDNA??ってなって、その日以来薔薇男のことが気になってしょうがなく、でも薔薇の匂いは苦手だしなー一緒にいるのは無理なんだよなーって思ったら、ある日突然薔薇の匂いが気にならなくなって、男が自分で丹精込めてる薔薇園にお茶会で招待されても大丈夫で、愛を知った吸血鬼は薔薇が大丈夫になるってそういう言えば千年くらい前に読んだ本に書いてあったような気が・・・ってなってから、ああそうか、自分は千年の孤独をそういうものだと思って特に気にしてなかったけど、やっぱり淋しかったんだって気づいて、薔薇男なシェーンコップ先生が淹れてくれた薔薇のお茶を一緒に楽しむ午後など。尚シェーンコップ先生が現れなかったら、きっとヤンさんはずーっとひとりで、でもそのひとりを全然気にしなかったろうなと言うことでひとつ。異論拒否。
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