色々あって、平和に里帰りできることになったDNT悪太さん(単なる旅行)、楊さんも同行して、悪太さんの幼馴染とか、友好的な親戚とかに一緒に会って、みんな割りと楊さんをじろじろ、悪気なく見る。ああいう外見が大変珍しいから。で、楊さんが同盟共通語を話すと、ああそうって感じで、帝国語をやや拙くでも使うと、おお?と分かりやすく驚いて、まったく悪気はないんだけれども、何と言うか、未開の異星人(まあ異星人なんだけど)を見るような感じ。楊さんは同盟でも似たような対応をされたことはあるけど、同盟はまあそういうのは表に出さないのが礼儀ですよって雰囲気が一応あるので、楊さんはしたい時にはそういう相手にはむっとしてたんだけど、ここではあまりに誰も悪気がないので、うわあと言う感じ。悪太さんもそういうのは感じ取って、ああここは確かに帝国だって思って、滞在を1日短くして同盟へ帰還。帰りの船の中で、「私はあくまで同盟の人間ではないと思っていましたが、帝国の人間でもないようです」ってぼそっと言う。「わたしは同盟で育って、同盟に帰属しているが、何と言うか、だから同盟の人間だと名乗るのは、何となく違和感があるよ。誰にも言わないがね」みたいな会話をするふたり。
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