旅館とか、以前は待合だったとかそういう、ちょっと曰くある系の宿で、缶詰原稿中の作家のヤンさん、宿で働いてて、甲斐甲斐しくヤンさんの世話を焼くユリアン、様子を見に通って来る辣腕/敏腕編集者のシェーンコップ先生。周囲はコンビニとかなくて、海がまあ歩いて10分強くらい(そこまで行くとお店がある)。散歩がてら、ぶらぶら海に行くけど、お金は持たせてもらえないヤンさん。お金がいる時は、預かってるユリアンが同行。そのくらい厳しくしないとヤンさんすぐサボるから。原稿用紙に万年筆のヤンさんは、インクがとかペン先がとか言いながらサボろうとするけど、全部ユリアンがシェーンコップ先生から在庫を預かってて無駄。原稿用紙もたっぷりあります。まあそういうことで、早く逃げたくてせっせと原稿を書き、3日に1度くらいシェーンコップ先生が来て、書き上げたところまでを受け取って、コンビニでコピーして、原本は置いて行く。そして去る前に、ちょっと話があるからしばらくふたりにしてくれってユリアンに言って、何かあれとかこれとか。シェーンコップ先生が去った後だけ昼寝をするヤンさんとかそういう。そういう、何となくしどけない、薄暗い宿でのひと時。
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