ようするに、RSの物語は、キリコにどうやっても省みられず、最終的にはてひどい無視と拒否で終わる、よったんの悲恋物語だと。PFはウォッカムの悲恋物語。結局ウォッカムと同じ立場に自分が追い込まれることになったよったん。愛されたい人に、愛されたいように愛されないのは悲劇と言うことか。銀河全体から求められても、フィアナひとりと添い遂げられないキリコ。同じように、国家全部からまるっと求められて敬愛されて、でもキリコひとりを手に入れられないよったん。このふたりは表裏一体だよなある意味。だからこそ、あそこまで奇妙に求めて求められて、そして互いをできるだけ最悪の形で拒否する、と言う流れになる。興味→好奇心→愛→憎悪→殺意へ変わって行くよったんの心情描写が見事すぎる。吉川御大ヌゲー。ああそうか、ウォッカムは、よったんの矮小バージョンか。よったんキリコ狂愛があまりに凄すぎて、ワイズマンすらかすむレベル。その点で、よったんを殺したバイマンは凄い存在だよなあと思う。
|