ある女性作家の短編(連作の1編)、長い愛人の女性に家を与えて、自分もそこに住み込んだことで妻と家族から義絶された高齢男性が、自分のところに出入りさせて庭師に育てた下男的な男性に、「自分が死んだら愛人の女を頼む」って言い残し、男は言われた通り、恩人の愛人の女性を下にも置かないお姫さま扱いで、女性がかなり年上なので、それを気にすると可哀想とわざと老けた感じにしてるとか、しかし何か行間に、この愛人の女性のことを語りながら、実際描写されてるのはこの恩人の男と庭師の男の関係・・・?って読んでたら、愛人の女性は、「男が死ぬ前に、お姫さま扱いを受け入れてやれ、それがあの庭師に対する、自分たちの恩返しだ」と言い残したと語る・・・と言う段階で、これは典型的な、女性を間に置いた、男ふたりの愛じゃないですかヤダーってなった件。何かもう、そうと語られる前から、前面に出てる愛人の女性は目くらましで、これの主題は男ふたりのプラトニックいちゃいちゃだよねと思ってしまった。そしてその通りだった。ちなみに、最後は愛人の女性がある時急死して、その1週間後に庭師の男も、その家の庭で花を手入れしてる時に倒れて死んだ、と言うことだった。これは色んな意味で、時差後追い?って・・・。
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