イゼルローンの時にヤンさんが、シェーンコップ先生の前でユリアンのことを持ち出す、本人にそんな気はなかったろうけど、良い父親であろうとする自分の姿をシェーンコップ先生に見せる羽目になる、あの流れが、結局のところシェーンコップ先生の心にいちばん響いたんじゃないかなと思うんだ。完全に、養子のユリアン=野良犬集団RRだし。主人と言う父性を求めてるシェーンコップ先生に対して、自分が父親である姿を見せると言うのは、要するに「わたしが君の主人になるよ、飼い主だよ」ってことなわけで。ヤンさんがシェーンコップ先生を選んだ形になってるけど、シェーンコップ先生的には、勝手に選ばせない、自分にも選ぶ権利があるって態度丸出しなわけで、あそこでシェーンコップ先生は、ヤンさんを自分の飼い主って選んだんだよな。ユリアンのことがなかったら、RRとの関係は成り立たなかったかもしれない。ユリアンがいなかったら、ヤンさんは父性の目覚めがないままだったかもしれない。ユリアン凄い。ユリアンを連れて来たキャゼルヌ先輩凄い。先輩も、自分が既婚子持ちじゃなかったらそんなこと思わなかったと思うので、結局オルタンスさん最強と言う話になる件。
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