ロイ氏って、ヤンさんを帝国側に拐ったら、愛情も欲情も何もなく、ただ単なる拷問の一種でヤンさんに自分と寝るように強要するんだろうなあって思った。単純に、100%利害のみの肉体関係と言うのが、関係が進むうち変質して行くのがエロくてエモいって思ってるだけなんだけど、ロイ氏の場合、完全に自傷行為としての女性との肉体関係なので、自分がそうだからヤンさんの痛めつけになるって思ってそう。まあその通りなんだけれども。ロイ氏とどうなっても、お互い味も素っ気もなくて、ただヤンさんは手触りが大変よろしいし、ロイ氏はシェーンコップ先生と違う次元で顔がいい人なので、まあ何かこう、余計に嫌気が増すかなあと思って。そうすること自体は別に苦痛ではないけど、何かこの、意味なく木の床を乾いた布でずーっと拭き続けるような虚しさ(きれいにはなるが、木肌は潤いを拭い取られてどんどん白っぽくなってもろくなる)、みたいな。100%無意味の、ロイ氏とヤンさんの関係。お互いに、その無意味さが苦痛と言う、何かそういう。
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