高村薫の「神の火」がすごいボトムズな件についてorz 島田がキリコで日野がシャッコで良が例の神の子だろ! 江口さんはロッチナかなあ。島田の勤め先が3馬鹿な感じで。人間関係めちゃくちゃになるけど、柳瀬律子はフィアナかなあ(うーん)。行間に漂いまくる隠微な雰囲気にどきどきしてたけど、上巻終わりの、「日野は柳瀬と言う男から人間が理想を持つことができると言う希望を貰い、島田は良から献身ができるという希望を貰った。自分が食べるより、良に食べさせたいと思う」云々、何その幻影編。幻影編のスタッフに、高村薫ファンがいるのかと思った。物語の錯綜状態もかなりボトムズなんだけど、あれこれ文学の話(特にロシアとか)が混ざって来るのがもうたまらん。特に、高橋監督はあんまり匂わせない方面の文学だけに、個人的にボトムズと重ならない部分と重なる部分のあれこれがたまらん。吉川御大は、自分のいわゆる教養はまったくそうとわかるようには小説の中には出さない人だけど、それでも、行間からだたよう隠微な官能性がどこか高村薫と似てて、読んでてたまらん。高村薫は、とにかくなぜか男同士の隠微な雰囲気を前面に出して書く人だけど、女性が書くゆえの、ガラス一枚隔てたみたいな距離みたいなものがあって、その辺りは明らかにこれは自己投影の密着だよねと思える吉川御大とは真逆で、とにかく両方たまらん。女性の存在が濃く影響してるにせよ、姿がはっきりとはあまり現れない、と言う共通点で、何となく同じ空気を感じるんだよなー。多分、両者とも、女性嫌悪がないからだろうなと思う。ただ女性を濃く描かないだけで、そこに嫌悪とか憎悪という理由がないからろうな。ボトムズで4倍くらい萌え盛りだ。関係ないけど、キリコ同様、島田もリンチ拷問されまくり。日野は、キャラ的にはどっちかってとゴダンなんだろうなあ。でもゴダンじゃあまりに人でなし過ぎるので。あ、でもゴダンだと、良はむしろザキになるのかなあ。ああ、そうすると、幻影編よりもむしろPFかあ。江口はそうするとよったんで。良がザキで、柳瀬律子はえーと・・・PFって女性キャラが出て来ないんだものorz
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