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会社勤めの皆さん、コーネフさんは絶対アレだ、部長とかもっと上の人とかの劣情を誘うタイプで、コーネフさんはにっこり氷の笑みで全員凍らせて指１本触れさせない、でも部下に持つと超優秀で、みんなそれで昇進決めて行くんだけど、コーネフさんはそれと一緒に昇進する気は全然なくて、一緒に仕事してるみんなのことが好きだし、オレにはこの場所がいちばん似合ってるんですとか爽やかな笑みで言って、昇進して行く元上司が別の部へ異動するのを見送る(指１本触れさせない)。そんな時、元上司が異動した先のその上司の元上司で、今は相談役で月に１回か２回重役会議とかに見守りで顔を出すボロディンさんが、元上司に乞われて、過去の案件の説明のために参加したコーネフさんに意見を求めて、こういう会議ではほぼ全員から、いつか落としてやる･･･みたいな視線を浴びるのに、ボロディンさんはきちんと普通に元部下の優秀な元部下と言うだけの視線と質問しか寄越さず、うっかり入社して初めてときめいてしまうコーネフさん。会議が終わって、ご苦労だったみたいに、ついでにプレゼンテーションをボロディンさんに褒められて、ねぎらいに飲みに行こうと言うボロディンさん(半分は社交辞令)に、思わず素直にうなずいてしまうコーネフさん。そして最初は元部下とか色々それなりの人数だったのが、４次会でふたりきりになって、そこで互いの名字が露系で、どの辺り出身で、そして意外と近所と言うことは判明して、そこから急速にボロディンさんに心を傾けて行くコーネフさん。ボロディンさんも、美形の、未来ある青年に、長い間もう枯れたなあって思ってた感情を揺さぶられてて(お誘いはあるが心は動かなかった)、会社に来るとコーネフさんを説明のためにとか言って自分のところへ呼び出すようになるボロディンさん。垣根を超えるのは１年近く経ってからかなあ。いよいよ相談役からも降りて、完全に(早期)引退するって言う話になって、もう、会えないんですねってすごく切なそうに思わず言うコーネフさんに、そんなことはない、って思わず強く否定をしてしまうボロディンさん。後はもうおうちデートになだれ込めばいいんじゃないかな。ボロディンさんは仕事に入れ込み過ぎて結婚せず(する気がまったく湧かなかった)、お互い自由の身だし、と言うので、半年後くらいにはボロディンさんがもうちょっと気楽な、コーネフさん宅近くの小さいマンションに引っ越して来て、半同棲っぽくなればいいと思う。で、ボロディンさんは在宅で、ちょっと違う系列の何軒かの会社の、臨時の相談役的な仕事をすればいいと思う。そして古風に、養子縁組で結婚すればいいと思うよ。コーネフさんの家は兄弟山ほどいるから、コーネフさんは多分次男か三男辺りで、今さらどこかに行っても別にいいやーと言うような感じで、そう言えばオレは自分の家族のところに居場所がないんだったなあ、これからはこの人がオレの家だって、ボロディンさんの肩へ頭を乗せながら思うコーネフさんとかそういう。
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