まあひそかな基本が男ふたりで、しかし子どもを残したいし異性愛欲もないと困るのでそこに女性を入れて、みたいな3人組が多いよね銀英伝。まあ別に銀英伝に限らない話だろうけれども。ヤンさんとラップさんとジェシカさん。ロイ氏とみったんとエヴァ。ラインハルトさまとキルヒアイスと姉上。ラインハルトさまとヒルダさんと姉上。ヤンさんとシェーンコップ先生とフレデリカさん。恐らく、メルカッツ提督も、奥方とシュナイダーと言う空気だったんだろうなと言う気がする(特にDNTは)。キャゼルヌ先輩も、オルタンスさんとヤンさんとまるごとって感じだし。何かこの、男には親友と呼べる存在が必要なんだ!それは妻とか異性の恋人とは違う存在なんだ!同時進行可能なんだ!的な。そしてこの女性と言うのは、男ふたりにではなく、片方にだけ恋をしていると言う感じで(例外はジェシカさんラップさんヤンさんトリオ。この3人は矢印が全方向なのがこの3人たる、と思ってる)。姉上とラインハルトさまが姉弟じゃなかったら、銀河はさくっと血の海になってたかもなあって思った。でもラインハルトさまは、姉上が赤の他人だったとして、恋に落ちたかな・・・落ちなかったろうなって思う。キルヒアイスは間違いなくアンネローゼさまがどういう人であろうと会えば恋に落ちたと思うけど、ラインハルトさまはあくまで自分の自我の延長としての姉上を愛してた感。かと言ってラインハルトさまがナルシストかと言うとそんなことはまったくなくて、あれくらい自分の外側に無関心な人も珍しいだろうと言う感じ。ただまあ、ああ見えてラインハルトさま、自我の一部がやたら不安定で、それ故のキルヒアイスや姉上や、戦争、そして自分の復讐心と言うものに対する依存か、あるいは元々そういう気質があって、依存に走ったのか。ラインハルトさまの人生における敗因は、その依存先がことごとく不健康な方面だったってことだよなあ・・・。そこはヤンさんを見習って、本とか芸術とか創作とかスポーツとか何かそういう。人や、本能に基づくものに依存するのは危険だよねラインハルトさま。
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