雪深い北海道のある辺鄙な街(JRの駅はある)の、駅前にある古本屋の店長のFJヤンさん。実は名古屋辺り一帯に名を馳せるヤクザの組長が祖父で、末娘が駆け落ちの末生まれたのがFJヤンさん。父親は売れない骨董商のうだつの上がらない男で、当然ヤクザと関係持つとか考えたこともなく、そういうわけで若いふたりは逃げてFJヤンさんが生まれたけど、乳母日傘の母親は慣れない貧乏暮らしで体を壊して早死、父親はひとりFJヤンさんを何とか育てて、でもこれも苦労を苦にはしないけど、体が音を上げて妻の後を追う。葬式もままならず、これからどうしようって思ってるFJヤンさんのところに現れる、初めて会う母方祖父。FJヤンさんを引き取りに来たんじゃなくて、他の組織に目をつけられて、誘拐とかされると自分が困るから、どこか遠いところへ行けとお金と契約書を渡される。面倒はこいつに言えと同席した弁護士のFJキャゼルヌ先輩に顎を振る祖父。言われた通りそこから高校は北国を目指して、もらったお金とそれからも送られて来るお金で苦労はなくなったけど、ひとりぼっちのFJヤンさん。FJキャゼルヌ先輩はそれなりに親身に、何か困ったことはないかと年に数度まとめて送って来るお金と一緒に、近況を尋ねてくれるけど、特に別にとしか返事のしようのないFJヤンさん(本人は不幸とは思ってない)。成績はまあそこそこで同じ土地で大学に入学、卒業となって、さてどうしようかなあと思ってたら、在学中に通ってた古本屋さんが、高齢で店をたたむと言うので、それを買い取ることに決めるFJヤンさん。もらったお金(貯金)で賄えたけど、まあこのくらいは言ってもいいよねと、祖父に連絡したら、またFJキャゼルヌ先輩が現金と一緒に飛んで来て、話をまとめてくれた。そして、元気でなって去って行く。あーまたひとりだなあと、古書店の店主に収まりつつ思うFJヤンさん。冬は雪がどかどか降るその街に、ある日剣呑な表情な男がやって来る。どう見てもヤクザ。でもヤクザじゃなくて元刑事なFJシェーンコップ先生、色々問題起こしてクビになり(表面上は円満退職、ちゃんと退職金ももらいました)、流れ流れてここへやって来た。で、本人は元刑事と言うアレで、便利屋兼探偵をやるつもりで事務所を捜してて、なぜかFJヤンさんの店舗の2階が開いてるよ、ちなみにアパートっぽい感じにもなってるよと言うことで、そこに落ち着くことになるとかそういう。持ち込まれる面倒事を片付けつつ、なぜか巻き込まれた事件を解決する羽目になるとか、その事件解決にFJヤンさんが手を貸したりして、どうせ暇で儲けるつもりもない古本屋さんは時々放置で、ふたりで色々な事件に首を突っ込むとかそういう。FJシェーンコップ先生の見掛けがアレなので、祖父のところが、まさか何か来たか??って一瞬ざわついてFJシェーンコップ先生がヤバかったりとかもするけど、いやそういう人じゃないと思うよってFJヤンさんが言って何とか無事終了。でも元刑事と言うので、祖父はずーっと目を光らすのはやめない。そしてこの街の長い冬に、寒いなあと言うのであーだこーだとあっため合うとか何かそういうので、FJコプヤンになって、幸せにずっと一緒に暮らしました、とかそういう(前にも同じようなの言ったけど、別にいいじゃーん)。
|