色々手違いとかあって、不老不死になってしまい、魔物として世間を追われて森の奥にぽつんとひとり住むヤンさん。まあ本があればいいやって思いつつも、やっぱり人恋しい時とかはあって、近くで大火事が出た時に親とはぐれたか迷子になってた子を手元に置いてた時期もあった。その子を手放してからはまたずっとひとりで、人恋しいし、友達が欲しいなと思う割に、自分の生活を乱されるのは我慢できないわがままを自覚してて、相手の選抜に大変厳しいヤンさん。ある日、狼と人の姿を行ったり来たりしてる魔物に出会って、お互い魔物同士で魅かれ合ったのかどうか、何となくそこにいつく人狼。以前一緒にいた子のこととかをぽつりぽつり語るヤンさん。「人が恋しいくせに、わたしは選り好みが激しくてね」「私はどうやら貴方のお眼鏡にかなったようですな」みたいな会話をするとかそういう。「君の名は?」「シェーンコップ」「難しい名前だね」みたいな。「君の名をきちんと呼べるようになるまで、君にはきちんと呼び方を教えてもらって、わたしの傍にいてもらわないと」みたいな。「あの子とずっと一緒に暮らしても良かったが、人の子には人の子の道がある。わたしとずっと一緒にいるのは良くないと思ったんだ」みたいな。
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