生まれつき吸血鬼のFJヤンさん、吸血鬼としては血を吸って仲間を増やさなきゃなのに、めんどくさい、血の味が苦手(偏食)って言って、空腹を気にするより本を読んでたいし、せっかくそのための一応不死長命だからーって図書室作って閉じこもってるFJヤンさん。ある日街の図書館から、「本の返却が遅れてて甚だしいのでちょっと調べに」って図書館司書と言うFJシェーンコップ先生がやって来て、なまけものFJヤンさんが、15年くらい前に借りててすっかり忘れてた本の話をする。FJヤンさんはその本のことを覚えてたけど、図書室のどこにあるか不明で、FJシェーンコップ先生と一緒に本を探し始める。結構時間が掛かったけど本は見つかって(FJシェーンコップ先生も毎日来るわけではないし)、じゃあ私の役目終了ってそこで終わりになるのが、ふたりとも惜しくて、実はわたしは吸血鬼なんだ!って突然告白するFJヤンさん。そうですか、では私の血を吸うので?って割とあっさりFJシェーンコップ先生が受け入れるから、「いや別に吸う必要はないけど、君は吸われたいのか?」って訊かれて、思わずはいってうなずいて、FJヤンさんに恋してる(と言うか、図書館のラインナップに惚れ込んだとか──ってここまで書いてから、いや逆だ!!と思い直したのでここから、最初からやり直し! 血を吸うのも偏食でめんどくさがり吸血鬼FJヤンさん、ほぼ不死で長命なのを利用して図書館司書のベテランになり、一応不老でもあるので、怪しまれる頃になると引っ越して別のところで図書館に勤めると言うのを繰り返してて、ある日、ちょっとこれは目に余る、と言う返却されてない本を、借り主に直接返してもらいに行くと言う作業に入ったFJヤンさん。「太陽の光は嫌いなんだけどなー」とぶつぶつ言いつつ外に出て、返却されてない本を求めて回る。その中の1件にFJシェーンコップ先生がいて、自宅はあるけど毎日違う女の人のところに泊まっててなかなか捕まらない。やっと自宅で捕まえたけど、やたらとあちこちに本がある家で(整理できるほど本人が自宅にいない)、それを1冊1冊ひっくり返して探す作業開始。本の趣味が意外と好みで、つい読み出して探す作業が進まないとかそういう。そのうち、もうFJヤンさんに合鍵を渡して、勝手に入って探して下さいとかなるFJシェーンコップ先生。それでもまあ自宅なので3回に1回くらいは同席して、一緒に本を探すFJシェーンコップ先生。FJヤンさんと一緒に探しながら、ついでに本の整理もして、さらに読みたい本を見つけては借りて行くFJヤンさん。やっと本が見つかった頃には、何かもう半ば同棲状態とかそういう。目的は達成されたけど、まだ読みたい本があるし合鍵もあるしと勝手に出入りするFJヤンさん(どうせ半同棲)。もうそのうち、一緒に暮らしませんかって、もっと大きい家に移って、FJヤンさんの蔵書(すごい量)も一緒にしちゃうとかそういう。一緒に暮らすので、実はわたし吸血鬼なんだって告白するFJヤンさん。そうですか、じゃあ私の血を吸いますか?ってあっさり言うFJシェーンコップ先生。じゃあ吸わせてもらおうって吸わせてもらって、どうせ味で1度でたくさんってなるだろうって思ったら美味で、もう一生君の血だけがいい!ってことになって、FJヤンさんは、好きな本が増え、自分専用の血も手に入れて、めでたしめでたし。FJシェーンコップ先生も一緒に吸血鬼になったので、一生ずっと一緒に暮らせます。めでたしめでたし。
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