もしかしてなんだけど、多分間違いなくオーベルシュタインを犬畜生、あるいはラインハルトさまの犬と言うような意味合いで犬呼ばわりする反オーベルシュタインの人たちはいるだろうし、そういうオーベルシュタインが、老犬を大事に可愛がる、自分の死んだ後の犬のことを心配する、そして傍らには、まあ世間的には右腕と称されるんだろう、まさに犬的存在のフェルナーがいて、オーベルシュタインの飼い犬は、人が好きではなさそうな冷淡な態度のオーベルシュタインが犬を可愛がると言うおかしみ、それによる彼の、人間にはあまり見せない優しさの演出、色々あるんだろうけど、あの犬の存在と言うのはものすごく重要だよなあとふと思った。
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