ついうっかり陸に上がってしまった人魚のヤンさんを拾って助ける羽目になってしまったシェーンコップ先生。お風呂の浴槽に水をためてそこにヤンさんを住まわせる。時々出て来てキッチンの椅子に坐って(ソファだと濡れちゃうからって遠慮した)紅茶を飲むヤンさん。退屈でしょうって本を差し出すけど、濡れた手で持つと本が傷むからって、首を振る人魚ヤンさんに、じゃあ私が読みましょうって、ヤンさんのために朗読するシェーンコップ先生。ヤンさんは朗読中に時々水の中に潜っちゃうんだけど、「それでは聞こえないでしょう」って言うと、「いや、君の声が水を震わせてね、それがわたしの、水の中の耳に伝わって来るんだ」とか、妙に詩的なことを言うヤンさんとかそういう。特にオチはない。
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