誰もあるとすら認識してなかったと言うか、あるはずないだろって感じだった、ヤンさんの性的な欲望に関する懊悩(ごく軽微だろうとは思うけど)を、誰にだってあるし、貴方にだって当然ある、あると言って軽蔑なんかしませんよって言う態度で、ヤンさんからそれを引き出してはっきりと自覚させて、ヤンさんのペースで色々考えさせもしたシェーンコップ先生はやっぱりすごいと思うんだ。っつか、人間としてポンコツとか私生活がアレとかヤンさんの素はそういうのだけじゃなくて、独裁者かーみたいなことをちらりと妄想してみたり(馬鹿馬鹿しい考えだと思いながら)、思い思われみたいな状況に憧れてみたり、完全に下らない妄想をする、下らない人間でもあるヤンさんと言う人を引き出したシェーンコップ先生は、やっぱり色々修羅場をくぐって来たんだなあって思った。
|