千番煎じくらいなんだけど、同じアパートメントの同じ階でひと部屋空けてそれぞれ住んでるヤンさんとシェーンコップ先生。シェーンコップ先生は自宅がきちんとあるんだけど、会社からほぼ徒歩の、会社に泊まるとかよりマシと言う安いそこの部屋を借りてて、ほんとにたまに寝に来るだけ。隣りの部屋に人が出入りしてるのを見たことはなく、ひとつ空けて向こうの部屋には何かぼさぼさの黒髪のぬぼーっとした人が住んでるなあって見掛けたことはあるけど、挨拶する隙もない。その隣人のヤンさんも、何か夜たまーに人の気配がすることがあるけど、誰だろう、顔見たことないなあって思ってる。尚シェーンコップ先生は警備会社のけっこう上の方の人(自営でもいいよ)。緊急連絡あると即対応なので、自宅に帰る暇がない時もあるとかそういう。ヤンさんは銀行の資料編纂室所属で、一応室長ってことになってるけど、そこで仕事してるのはヤンさんだけ。ぶっちゃけ仕事らしい仕事はない。資料を全部目を通して整理して目録作ってる。前任が定年退職するタイミングで入社して、冗談で一時的に、資料室なくすにしても資料の整理や処分が必要だからまあその人員と言うことで配属されて、でも結局その仕事が気に入ってしまい、「自社に大切な資料があるはずです、処分して後で困ったらどうします」って上を言いくるめて所長に収まったとかそういう。で、ふたりの部屋の間の一見空き部屋は実はヤンさんが蔵書の図書室として借りてたりして、2室ともヤンさんが家賃払ってるとかそういう。で、ある日、夜が静かに終わったので、今日は休みだし自宅に帰るかーってシェーンコップ先生が外に出たら、パジャマ姿で本を山ほど抱えたヤンさんがちょうと蔵書室に入ろうとドアを開けようとして本をばたばた落としたところで、その本を取るのを助けようとした手と手が重なり・・・と言う始まりとかそういう。まあその後はお互い変な人だなーと思いつつ、お互いの状況を少しずつ知り合って、そこから始まる恋。ヤンさんがあんまりゴハンを食べるのに興味はないって知ると、つい新入社員を指導するみたいに心配になって、ゴハンを作って差し入れしたりとか、意外といい酒を持ってると言うのを知って、味見をしてみたいものですなって冗談で言ったら、たまたま欲しかった本が手に入った直後で機嫌の良かったヤンさん、いいですよって言っちゃって、そこからさらに突き進む恋。とか何かそういうの。後に、本棚からはみ出して、床にすごいことになってる本を、ヤンさんと一緒に整理するとかそういう。目録を一緒に作るとか、そして本の重みがやばくて、大家さんから追い出しが掛かり、困ったヤンさんに同居を持ち掛け、もう図書室つきの家を建てることにしちゃうシェーンコップ先生とか(家のローンはヤンさんの銀行でwwww 多分上の方にキャゼルヌ先輩がいるwwww ヤンさんより出世した後輩のアッテンボローもいるwwww 大学生でバイトに来てるユリアンとかwww)。
|