ヤンさんとフレデリカさんが結婚するって決まった時に、ユリアンが感じた失望と言うのか、何かちょっと落ち込む的なあの感覚は、多分ヤンさんもフレデリカさんのことも大好きで、でもそこにここから自分は含まれない関係をふたりが築くんだと言うことに対する小さな絶望感だったのではと思って、ああ、ヤンさんがラップさんとジェシカさんに感じたのと同じなんだろうなと思ってから、ユリアンの青春(自立と自意識の成立)はそこから始まったんだなあって思った。まあ上官と言うわけではないけど、その辺の立場に近い人の娘とその後出会って恋に落ちるわけだしー。ヤンさんとはまったく同じではないけれど、端っこ辺りは重なる道を歩んでるんだなあって思った。
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