キャゼルヌ先輩がヤンさんにユリアンをあてがった(言い方はアレだけれども)のは、自分がヤンさんを養子にしたかったと言うか、自分がヤンさんを家族に迎え入れたかった(どういう形でかは不明)、と言う願望の現れに違いないなあと改めて思った。キャゼルヌ先輩は、ある意味、自分の理想の「提督」としてヤンさんを育てたと言うか、そういう風にヤンさんがなるに違いないと踏んで、ヤンさんを導いたと言うか、その道を外さない導き方をしたんじゃないかと言うキガス。ヤンさんが自分なしでやってけるわけがないと言うのは、ヤンさん自身にこうなりたい自分と言うのが特になくて、その「なりたい自分」(先輩がそうなって欲しいヤンさんと言う人)を与えたのがキャゼルヌ先輩だったと言う意味なんじゃないかとふと思った。こういうのは大体自己紹介なので、ヤンさんを依存させることによって、自分がヤンさんに依存してるって言う、良い意味での共依存と言うか。有能同士&自分の使い所をきちんと自覚してる組み合わせだからいい方に行った稀な例。キャゼルヌ先輩も、まあ金のため等に出世した方が得だし、出世できるわけだし、無理するつもりはないが、まあ出世しとくかと言う感じだったんじゃないかと思うけど、そういうので、「地位が高いと色々便利だぞ」と言うのをヤンさんに向かって背中で示したっつーか。ヤンさんも先輩も、部下に仕事振って自分はふんぞり返るタイプではないし、そういうのできちんと下から尊敬もされたろうし、上司として憎まれないと言うのはでかいんじゃないかなあ。
|