みったん、ロイ氏がいなくなって、すごーく淋しいと思うんだよね。実質帝国をひとりで背負うことになって、それを支えて保つ重責にひとりで耐えることになって、しかもそうしながら、反逆者になったロイ氏をおおっぴらに、懐かしく語ることができなくて、口が裂けてもあいつがいてくれたらとか言えないわけで。ある意味、孤独と言う点において、まあエヴァとかロイ氏の息子とかいるけど、自分とともに同じ立ち位置で軍人やってくれる人がいなくなって、もしかしてみったんは、作中でいちばん孤独な人なんではと思った。後追うには責任が大き過ぎるじゃん。ロイ氏は、もしかしてみったんが自分の後を追わないように(そんなことは絶対しないって確信してたろうけど、そうならないようにさらに気をつけるように責任を残して行ったのかなあ)、帝国と自分の子を残して行ったんだろうか・・・。そういう責任を背負って、自分の不在を嘆く暇なんかないように、的な・・・。ロイ氏と言うのは、同盟ではヤンさんにあてはまるのかと思いつつ、そこでするっとシェーンコップ先生の立場に入れ替わって逝き、そして帝国では、人生的にはヤンさんとよく似たみったんが生き残り、後を引き受ける、と・・・。そうか・・・そうか・・・。みったんの、家族には恵まれたゆえの、みったんひとりの心の内の孤独よ・・・。みったんは人間としては良く出来た人(それは間違いなく育ちゆえ)だからこそ、そう感じる自分を受け入れても外には出さずに、もういないロイ氏に向かって、虚空に無言で語るだけだろうしな。そうなってみったんは、ラインハルトさまやロイ氏の、質は違うけど同じレベルの孤独を自分のものと感じると・・・。
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