久々瀬戸内晴美の草宴を読み返して、今の自分は、最後を無理心中にはせずに、男の方がすがりついて、ヨリを戻してくれないなら死ぬ!と泣きわめくのを、「じゃあ死ね」と冷たく突き放して、男がほんとうに死ぬのをああそうくらいの感じで眺め下ろしてる、と言う風になるかなあと思いつつ。とは言え、首絞めとかこういう痴情のもつれの結果の刃傷沙汰と言うのはやっぱり大好き・・・。柿本氏の描写が、今だとまんまFJシェーンコップ先生で、コプヤンのふたりには敬愛があるので、こういう完全にご主人さまと奴隷と言うようなことにはならないけど、柿本氏が可能子氏を、あんたと呼ぶ時の声音の説明と言うのが、何かあー分かるわー的な。FJヤンさんは、可能子氏ではなくて、尼僧の慈春の方だろうな。何か、祖父か何か、ものすごい縁の薄い人から相続する羽目になった日本家屋(と言う名のボロ屋敷)を、元々出入りしてたと言う大工とかの人を頼って、何とか住めるようにして引っ越して来るFJヤンさん。大工さんたちはRRと言うかFJシェーンコップ先生と言うか。家に愛着のあるFJシェーンコップ先生は、せっかくの古い家の価値が何にも分からないFJヤンさんにやれやれと思いつつも、いつの間にかその家に、元々この家の精なんですと言う感じに住み始めたらすっかり馴染んで、ほんとに家の精が乗り移ったのでは、みたいな流れで恋に落ちるなど。
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