内容を確かめもせずに、毎日来てお昼に日替わり定食を食べて行く常連・・・だけど、出入りの挨拶とごちそうさましか会話がなく、個人的なことがまったく分からない客なヤンさんと、厨房で目も回る忙しさの中、必ずいただきますとごちそうさまを言って行くヤンさんの声に何となく癒やされてるシェーンコップ先生とかそういう。お皿は大体きれいに空にして行くので、ああ好き嫌いはないんだなって思ってるんだけど、これで好き嫌いと言うか、美味しくないものは容赦なく残すタイプで、ここの料理は口に合うので、毎日来てるってそういう。そのうち、定食に何かおまけがついて来たり、ゴハンの後にそっと昆布茶が出て来るようになったり、お味噌汁のはずが豚汁になったりとか、そういうので料理を通して親愛を深めて、そのうちお付き合いに発展するといいと思う。ほんとはお菓子職人になりたかったんだけど、就職先がないので仕方なく腰掛けのつもりで勤めた食堂で、気がついたら厨房の責任者になってたよとかそういう流れのシェーンコップ先生。ヤンさんは近くの予備校の講師とかさー。学生に会うと面倒なので、学生にはちょっとだけお高いそこのお店に行ってみたら、味が大変好みで、いやあいい店見つけたなあって思ってる感じ。
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