よったんがキリコを連れ回すと、当然ゆく先ゆく先であの小僧は誰だってざわめいて、お気に入りの従卒なんだろうってみんな思おうとするけど、よったんが妙に丁寧に親密にキリコを扱うので、みんなでまさか・・・ッ?!ってざわざわして、キリコは何か騒がしいな、なぜみんなそんなにおれをじろじろ見る?って思ってるんだけど、よったんはそういうキリコをもっと近く引き寄せながら、「もっと言え、もっと言ってくれ、この男は私のキリコ・・・ッ!」とか思ってる。リーマンは、よったんが人目はばからずキリコを連れ回すのを苦々しく思ってて、「お立場をお考え下さい」って苦言を呈すけど、よったんは「リーマン、私が何の考えもなく、あの男をあちこちに連れ回していると思っているのか」ってちょっとあごを引いて言って、リーマンははっと口を閉じて、失礼いたしましたって、「・・・閣下、何か深いお考えがあってのことか・・・さすが・・・しかし一体何を・・・」ってひとりでずーっと考える羽目になる件。
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