DNTコプヤンで、楊さんがお節介な人たちに結婚させられそうになって、慌てて市場に行って、自分でも買えそうな奴隷を買って来る。そこにいたのが、見目は良いし良く働くんだけれども、全然懐かなくて言うこと聞かないRRの面々。「誰でもいいんだが、ちょっと数日わたしのところでおとなしくしてくれそうな人をひとり」と、ちゃんと人と言ったところが気に入って、じゃあ自分が行くと名乗りを上げる悪太さん。手持ちのお金を全部払って、悪太さんを引き取り、首に鎖もつけずに連れて行く楊さん。「済まないな、人を買うなんて我ながらどうかと思うんだが、他に手がなくてね」と、家に連れ帰る道々、事情を打ち明けて、自分の恋人の振りをして欲しいと頼む。家に連れて行かれたら、楊さん、自分のベッドを明け渡そうとするし、自分の服を渡そうとするし、サイズが合わなくて無理と分かると、何とか合うのを調達して来る。「私はあなたの奴隷だ、服なぞ──」「そういうわけには行かないよ、確かにわたしは君を買ったことになってるが、わたしの方が無理を言ってるわけだから」とか何とか。まあ主人の言う事聞くのも仕事だからと、言う通りにして、夜は床で寝ようとする楊さんを、「私がそこであなたと一緒に寝るか、あなたがここで私と一緒に寝るか選んで下さい」と、楊さんをベッドに引きずり込む。翌日良く眠れなかったなあって楊さんが起きると、悪太さんはもう水汲みを済ませて、ゴハンの準備もして、ちゃんと奴隷として仕事をしてる。「あなたの連れ合いの振りをするのでしょう?ならこれくらいはしてもいいでしょう」って、それから数日ずっと楊さんの世話をしてくれる。「・・・いや、あの、君がわたしの連れ合いとしても、わたしの世話をする筋合いはないんじゃ・・・」「好きでしてることですから」とか言いくるめられる。悪太さん的には、ベッドは狭いけど、奴隷用の檻に比べたら天国だし、同じテーブルで一緒にゴハン食べるし、人扱いされてるなーと思ってる。でまあ、悪太さんの献身っぷり&「私がこの人のつまです」面を見て、お見合いセッティングしたくてしょうがないお節介は黙って去ってゆく。で、用は終わったから、悪太さんはもう自由の身だよって楊さんは言うんだけど、買われたからには自分は楊さんのものだって言い張って出て行かない悪太さん。楊さんも、悪太さんのゴハンは美味しいし、何よりベッドが冷たくなくていいなあと思ってる。そして一生懸命は働かないけど、適当にあれこれしてお金を手に入れる楊さんと、肉体労働等どんと来いの悪太さんは、RRの残りの人たちも少しずつ買い取って自由にして、そこで村でも作っちゃえばいいんじゃないかな。そしていつまでも仲良く暮らしました。中身もオチもないよ。
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