考えてみると、フレデリカさんに、君がいてくれないと困るって引き止めた直後に、シェーンコップ先生がヤンさんに独裁教唆プロポーズしたタイミングって・・・ってなる。ぜってー牽制だよなこれ!! フレデリカさんが退場しないことに、ヤンさんがそうさせないことに、さすが貴方だって安堵しつつも、ライバルが減らない、むしろふたりの距離がこれでさらに縮まることを予想して(それを喜ばしいことだと思いつつも)、一応自分の存在と立ち位置を、ヤンさんに対してはっきりさせておくと言う。それでヤンさんに向かって、貴方は矛盾の塊だからっておまいうー!自己紹介ー!分かってたけどー! アレだよね、シェーンコップ先生、ヤンさんのことは自分がいちばんよく分かってるってすごい自負があって、だからこそ、ヤンさんにいちばんいい相手はフレデリカさんだって理性で理解しつつ、でもヤンさんにいちばんぴったりな相手は自分だってのは揺るがせないよね。それこそヤンさんの言うところの、最善である(シェーンコップ先生)よりも、より良い(フレデリカさん)と言う方を選びたいと言うのにぴったりまんまで、ヤンさんもここで、多分シェーンコップ先生の、その辺を読み取って揶揄してるのか、あるいはその通り、我々は似た者同士の矛盾の塊だよってことなのか。しかしここで、最善であることは必ずしも"正しい"とか限らないと、シェーンコップ先生について言ってしまうと、異性愛強権発動しちゃうので、言い方ーと脳内で声がする。まあ、ヤンさんが言うところの、この場合の最善とより良い方と言うのは、性別まったく無関係の、ほんとうに単純にすべてを削り取った上での、人間対人間の関係性の話だろうけれども。ヤンさんと言う人間には、シェーンコップ先生と言う人間が最適であると(最"善"ではない)。フレデリカさんは、多分ヤンさんには最良の相手で、シェーンコップ先生は、ヤンさんにとって最適な相手なんだと思う。
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