ヤンさんが待ってて探し回る方でひまわりだと、調査は絶対誰か他の人に頼むよな。キャゼルヌ先輩経由とかそういうので。実際調査してあげるのはアッテンボローとか。まあふたりとも、「こういうことは言いたくないけど、そろそろ諦めては?」みたいな空気を隠さないとか。ヤンさん的には「そんなに必死になってるわけじゃないんだ。ただ、戻って来た時にわたしがいなかったら、あの男が悲しむだろう」ってそういう感じで。で、シェーンコップ先生の方は、リンツさんとかブルームハルトとかと一緒に、そこの戦場では勝ったんだけど、後から兵士回収時に、気を失ってたとか生き埋め状態だったとかメインの戦場から外れてたとか、そういうので戻る機会を失い、行方不明状態になったと。で、ブルームハルトが怪我がひどくて長く寝たきりで、それをリンツさんと一緒に看病しつつ、リハビリもしつつ、微妙に敵地なので、目立たないように生活しつつ。お金がないからまあ、色々犯罪すれすれのこともあったろうなとか。ヤンさんには何度かこっそり手紙を書いたけど、戦時中で国内すら郵便事情は激悪で、正直切手代も封筒代も鉛筆買うお金も惜しい状況なので、3通目くらいで返事も来ない(間違いなく届いてない)ので手紙は諦めるシェーンコップ先生。書き続けながら、もしかしたらヤンさんが死んでるんじゃないかとか、そういう想像をしたくなかったのもある。で、やっとブルームハルトが自力で体を起こせるようになって、何とか歩けるようになって、よし帰るぞ!!って、色々作ったコネを頼って国境を越える3人。何とか国に戻り、まずブルームハルトを家族の元へ送り届けて、手紙とか電話で連絡を取ると言う約束をして、そこからヤンさんのところへ向かうシェーンコップ先生。で、無事ヤンさんのところに着いたら、ヤンさんの家の庭で、若い女性と若い青年が花壇と芝の手入れをしてて、そこにヤンさんが出て来て、ふたりを家の中に、休憩すればって呼ぶ。それを見て、シェーンコップ先生はヤンさんがもう家族を持ってしまったんだって思って立ち去る。さて、ヤンさんに会うことだけ考えて戻って来たので、他にやりたいこともなく、ブルームハルトのリハビリを手伝うか、リンツさんのところへ行くかって迷いつつ、どっちもせずに、同じ街にとどまる自分を未練がましいって思うシェーンコップ先生。しょうがないからまた軍隊に戻るか・・・とか自棄になってたら、シェーンコップ先生(たち)の消息を尋ね回ってたアッテンボローが、やっと彼らが元いたところを突き止め、最近全員姿を消したと言うことを知り、そこで手間取りながらもどうやら国境を越えて戻ったらしいと言う辺りまで判明させて、ヤンさんのところにニュースを届ける。じゃあここに戻ってるはずだ、ってヤンさんは、今度は自分で街中をうろうろしてシェーンコップ先生を探し始める。でまあ色々あって、それこそ交差点のこっちと向こうで再会して、横断歩道の真ん中に駆け寄って、呆然と見つめ合うとかそういうドラマティックなことをして(車がクラクション鳴らしたり避けたりしながら走り出してるけど、まだ離れられないふたり)、そしてシェーンコップ先生は、でも貴方にはもう家族がって言うのに、家族?え?何のこと?状態のヤンさん。「ああ、あれは、ウチの庭が荒れ放題で、他の家を売る時に迷惑だ!!って言われてね、3軒先の子が、彼の従姉妹って言う女性と一緒に手入れをしに来てくれたんだよ」(ちゃんとアルバイトです)って言うヤンさん。誤解が解けて、そしてまだ横断歩道の真ん中で、再度歩行者用が青になって歩き出す人々。その人の流れの中で自分たちだけは時間が止まったみたいにずっと抱き合ったまま、俯瞰で真上にカメラが移動して、どんどん風景が遠ざかって、米粒くらいになったところで暗転、The End。と言うところまで考えた!
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