FJで、空気のきれいな南の海辺で、まあちょっと休んで来いって休暇中のヤンさん。毎日読書三昧。漁師で、一応網元の秘蔵っ子で、割りと顔の知れてるシェーンコップ先生(とFJのRRsの皆さん)。時々ぽくぽく買い物に出て来る、ヨソ者は目立つところで、いかにもヨソ者なFJヤンさん。じろじろ見られても全然気にしてる風もない。FJシェーンコップ先生が、獲れたばっかりの魚を見せたら、「わたし料理できないんだよね」って、結局その場でFJシェーンコップ先生が捌いてお刺身にしてあげたのを買って帰る。途中でお酒も仕入れて帰る。次に会ったら並んでたのがメバルで、また捌いてお刺身にしてあげるんだけど、「1日置いたらもっと美味くなりますよ」って小声でヤンさんに言うシェーンコップ先生。へーって信じてない風に相槌だけ打つヤンさん。で、実際その晩食べたのより、翌日のお昼に食べた方が美味しかったので、さすが本職の言うことは違うなあって、何となくシェーンコップ先生への好感を高めるヤンさん。で、ある日時化に当たって、市場で出掛けるけど、お刺身にできるようなのはなくて、どうしようかって迷ってるヤンさんに、「ウチ来たら、焼くでも煮るでもしますよ」って思い切って言ってみるシェーンコップ先生。じゃあって何時って約束して、お酒持って教えられたシェーンコップ先生の家に行くヤンさん。ちなみに途中で何回か迷って、道を尋ねました。「遅かったですね、日射病で倒れてるんじゃないかと思いましたよ」ってまず出されたのが麦茶で、その後、お塩振ったスイカの小さめをひと切れ。「こういうのって食後なんじゃないのかい」「先に水分摂って下さい」みたいな会話をしつつ、古風な台所に行って、シェーンコップ先生がお魚煮て、小さいのを天ぷらにしてるのを眺めるヤンさん。天ぷらのは骨まで食べられますよって言われて、ふーんって恐る恐る食べて、ほんとだーと言いながら半分以上食べるヤンさん。お酒も一緒に。食事は終わり、暗くなった頃に、残ったお酒は置いて帰るヤンさん。同じ夜、10時過ぎくらいに大雨になって、風も出て来る。これは明日は海に出るのは無理だなって思いながら、それでも寝る準備をしてるシェーンコップ先生のところに、突然戻って来るヤンさん。傘は差してるけど足とかびしょ濡れで、どうしたんですかって訊いたら、「・・・君が、(雨嵐を)怖がってるんじゃないかと思って」とか言う。はあ?と思いつつも、何か荒れ狂ってる夜空と同じくらい暗いヤンさんの目に吸い寄せられるみたいに、ええ、そうですねとかうなずいてるシェーンコップ先生。そしてヤンさんが残して行ったお酒を抱えて、ヤンさんの家へ一緒に行くシェーンコップ先生。着いたところで、まずお風呂に入って濡れた体を洗い、そしてメバルが、シェーンコップ先生が言った通りものすごく美味しかったと言う話をしながら、「君、わたしのことも捌けるかい・・・」とかヤンさんに言われて、「さあ、どうでしょうね」とか言う会話も、雨嵐に紛れる夜、と言うような・・・。残ったお酒をふたりで分けて、多分翌日の方がもっと美味しくなるメバルみたいに見事に捌かれちゃうヤンさんみたいな・・・。蚊帳とか蚊取り線香とか扇風機とか、翌日ふたりで一緒にどこかにスイカを買いに行くとか。ヤンさんところはまともな冷蔵庫がないので、またシェーンコップ先生宅へ向かい、残った半分はシェーンコップ先生が預かるとか。そして食べ終わるまで行き来して、結局ヤンさんのそこでの休暇は、休暇でなくなって永遠に続くとかそういう・・・。
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