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ヤンさんはこじらせたところが見えないせいか(見せないのかほんとにひねくれてないのかは本人以外知る由なしだけど)、のどかにキャンパスライフエンジョイみたいに見えるけど、孤児だし文無しだし学歴も下手打つとやばくなるし、世間的にはちっとも幸せな境遇じゃないんだけどね。でもあの人たらし(あれは恐らく商人だったお父さん譲り)で、自分を保護してくれる人には事欠かないって言うのは、多分最大幸せポイントだし、あの才能は多分物質的豊かさを凌駕する。仮にだけど、あれでヤンさんにお姉さんがいて、｢おまえは大学に行きなさい、わたしが何とかするから｣って、例えば女性が大金を稼げるような仕事に就いたとして、ヤンさんはそれについてどういう態度を取ったんだろう。とは思わないでもない。でも個人的に、ヤンさんはそれで誰かに対して恨みを抱くとか、鬱憤溜めて色々思い煩うと言うことはしなかったような気がする(お姉さんに恩を感じないと言うことではなくて)。この辺は性格かなあ。ひとりっ子で孤児で、基本自分のことさえ考えてればいいと言うのは、ヤンさんの強みではあるのかもしれない。
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