銀英伝と言うのは、主なキャラたちが絶対に憎み合わないように物語が進むよなあと思ってたりして。彼らの憎しみが向くのは、互いにではなくて地球教。そしてそのために、ヤンさんは名無しの、どちらの陣営の人間でもないまさにどこの馬の骨?に暗殺され、ラインハルトさまは病魔に屈する。憎しみは戦争それ自体によるものではなく、権力闘争によるもの、とか何かまあそういう。ポプランとかアッテンボローは、もしラインハルトさまと対面することがあっても、帝国くたばれと言い続けたんだろうか。敵ながらあっぱれ、と言うのが、銀英伝のひそかなテーマ(のひとつ)なんじゃないかと思う。
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