地上げ屋と言うか、やり手の不動産業者に立地に目をつけられ、土地売りませんか攻撃を受けまくる、古いアパート経営兼大家さんのヤンさん。築30年くらいの木造アパートで、あーこれ台風とか地震来たらやばいと言う感じなんだけど、まだ建築業者がプライド持って仕事してた頃ぎりぎりに、割りと丁寧に建てられた建物で、意外と丈夫(建てたのはヤンさん父上、お金はぎりぎりだったけど、交友関係でいい仕事する人がたくさんいたおかげ、つまり父上の人徳)。なわけで、ヤンさん的には店子も長い人たちばっかりだし、追い出してアパート潰す気Nothing。そこに現れた新手の不動産業者、ローゼンリッターのシェーンコップ先生。儲け主義ではないけど、狙った獲物は逃さないスナイパータイプ。これまで無数の土地やら建物持ちを、口と顔で落として来たプロ。が、暖簾に腕押しのヤンさんにはこれまでのやり方が通用せず、落とせないと面子に関わると、他の仕事は全部部下に丸投げして、ヤンさんに全力投球するシェーンコップ先生。でもヤンさんは全然その気にならない。そのうち、仕事に夢中なのかヤンさんを落とすのに夢中なのかごっちゃになって、結局あんなことやこんなことに。そんなことになった辺りで、「わたしと結婚したら、君のここの土地の持ち主になるね」(完璧に冗談)とヤンさんに言われて、翌日花束と指輪持って来てプロポーズするシェーンコップ先生。ヤンさんは、君そんなにこの土地が欲しいんだって言ったら、「違います、私が欲しいのは貴方だ!!」と言う盛大プロポーズで、結婚しても土地の名義には一切触れないと言う、シェーンコップ先生から言い出した約束でとりあえず新婚に。一緒にアパート経営しつつ、店子にストーカーがついたりするとシェーンコップ先生が出張って追い払います。「いやあ、防犯にいいなあ。セコムが向こうから来てくれた」って喜ぶヤンさんと、一部の店子、など。とか言う妄想。
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