DNTの独裁教唆は、帝国側の、「星を見ておいでですか」「ああ、星はいい」、「オレは宇宙を獲れると思うか」と言うのの対比でもあるのではと、未見の時点で思った。積極的に宇宙を獲りにゆくラインハルトさま対宇宙を我が物にしろと(帝国からの亡命者である新参部下に)唆されてうんとは言わない楊さん、的な。楊さん悪太さんは、帝国視点ではラインハルトさまとキルヒアイスになる、と言うことなのかな(今この時点では)。自分的にヤンさんと対なのはロイ氏なのだが、DNTではどういう風に描写されるかなー。楊さんは確実に自分が宇宙統一を果たすと言うのを、シミュレーションとして頭の中で想像したことはあると思うけど、それを実行に移すつもりは全然ない。ラインハルトさまは想像をすっ飛ばして、自分が今まさにそれをしていると言うこととして語る。あの輪っかに陥る陣形で思ったけど、ラインハルトさまは戦術や戦略と言うものを理論として学び、楊/ヤンさんは、それを歴史として学ぶ(過去に実際に行われたことである)、ヤンさんの中で、それらはすでに自分が経験したこととして脳の中にしまわれてるのかなあと。単なる知識ではなくて、すでに応用の段階でヤンさんの中に刻まれてると言うか。この辺がヤンさんが年の功、的なものを感じてしまった。その若さの不利を吹き飛ばす、ラインハルトさまの天才っぷり。年齢ゆえの狡猾さ、若さゆえの恐れ知らず。やっぱり見てて面白いよなあこのふたり。
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