ヤンさんは通われ婚の名手(待って)。アレだよね、誰にも顧みられず、まあ楽でいいやーって適当に暮らしてたら、あんまり荒れ果てて、周囲の地価が下がるから何とかしろやって来た使者のシェーンコップ先生が、本人のやる気のなさに、しょーがねーなーって屋敷の手入れで出入りしてるうちに、何か芽生えちゃうんだよ恋が。まあヤンさん、無邪気に、「本を読んでる時にふっと顔を上げると君が庭にいて、庭の眺めが良くなってるところに君みたいな美男子がいるとほんとうにいい眺めだね」とかてろっと言ったりするから。来るたびに、到来物とかのお茶を持って来るシェーンコップ先生など。ちゃんと食べてますかとか冗談で訊いたら、「動くと腹が減るけど、作る気もないし、材料もないしねーじっとして本読んでるのがいちばんだよ」とかまたさらっと言うから(以下略 あ、でもお酒には目がない。
|