「松風の家」を再読中なんだが、すごく銀英伝です。こう、男がどう男だけの世界を築いて継続して行くかと言う話で、ある男と縁を結びたいがために、自分の妹に強引に娶せて、それだけその男に惚れてるかを延々語る、みたいな。で、その間に生まれた男の子は、適当な時期に取り上げて自分たちの側に引きつけておいて(忘れ形見だし)、母親とはほとんど縁切り状態。前読んだ時は思わなかったんだけど、これホモじゃん。これ、結婚できるなら自分がしたんじゃん、みたいな。で、他にも、絶対妻帯しなかった男性とか、いやそれもしかして、みたいな。で、同じラインで、平行の位置で、女性同士がまた色んな意味で親密に絡み合うわけで、異性愛は生殖のためのみって感じで、うわあ。銀英伝終わった後のせいで、濃密な非異性愛の世界が浮き彫りにww で、前述の妹、その後別の男と結婚するんだけど、この男が色男で性別関わらずモテまくりで、未婚で子どもがいたり、え?それはシェーンコップ先生では、みたいな。妹が何かこう、ほんとに都合良く使われてて、本人はそれが自分の役目って疑問もほとんど抱かないと言う、何そのヤンさん(ヤンさんは疑問抱きまくりだけど)。で、ヤンさんな妹は、この色男に全然興味がなくて、自分の兄が頼ってて、以前同様その人柄に惚れ込んでる、と言う人と言う認識で、その世界のために大事な人であると言う、そういう感じ。新参のくせにみんなの懐ろにどんどん入って行って、好かれて、なくてはならない人になって、そしてまたこの兄に押される形で再婚すると(前夫は死別)。読みながらOVAの映像がチラついてwwww 「陽暉楼」も、主人公女性の不憫さ、報われなさがものすごくヤンさんだったんだけど、銀英伝を女性視点で冷静に描くと、宮尾登美子ワールドになるのかもしれない。すげえ。すげえ。
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