ミッタんは間違いなくどストレートだと思うけど、もしかするとキャゼルヌ先輩は無自覚ゲイかもしれない。あのヤンさんの人生への絡み方はある意味異常と言うか・・・挙句自分は既婚で娘ふたりいるわけじゃん。社会的評価は確実に勝ち組なわけじゃん。その上でヤンさんとの関係も揺るぎない形で確立させたわけじゃん。ヤンさんとフレデリカさん、そしてシェーンコップ先生の関係は、もしかしてキャゼルヌ先輩のパロディなのか。キャゼルヌ先輩は、結局ヤンさんが、自分の選んだ誰以外と結婚しようと満足しなかった気がする。フレデリカさんはその辺お見合いまがいに狙ってた気もするけど、そうなった時のあの様子はどこか不満気と言うか、しっくり納得してない感バリバリで、あれは結局ほんとは自分がヤンさんと結婚したかった、あるいはシェーンコップ先生と貫いて、ヤンさん自身もキャゼルヌ先輩同様ゲイの傾向(どっちかって言うとどっちでもいい特に興味ないと言う感じだけど)があると言うことをキャゼルヌ先輩は確信したかったのかもとか。あのがっかり感は、何だおまえもおれと同じに自覚しないまま普通にハマっちまうのか、みたいな。結局生き残るのは異性愛者と言う風に見えつつ、既婚で実子がいて、家族の誰も死ぬ様子がなくて、本人も最後まで生き残った、と言うキャゼルヌ先輩が、実は隠れゲイなのではないかと思うと、いっそう意味深だよな。まあ、ゲイと言うか、ヤンさん一筋と言うか。男同士が公正に結婚する例を列挙して、それでいて性愛部分は否定と言うのが何かあまりにリアルと言うか・・・。そして生殖部分のみ女に押し付けると言う、この辺のブレなさは大変清々しい。銀英伝を同性愛、異性愛と言う視点で語るとものすごい面白いと思うよ。
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