守られるのが当然で来た人が、ある日突然守りたい人が現れて、でも守りたい人は守られる必要もない感じで、でも世話焼きしたくて、そういう守られて来た人の態度に周囲が戸惑うみたいな。お互い守り守られで、パワーバランスが取れてればいちばんいいけど、それが社会的立場とか金銭的なアレコレとかでちょっと不平等で、そういうのが屈託になる関係とか。そういう部分が完全平等な関係だと、性的な部分で、慣れてる方と慣れてない方で、ちょっとこう、バランス崩れたら萌えとか。どっちかがどっちかにやたらがっつくとか。気持ちいいからすごくしたいけど、言い出すのに不器用さが先に立つとか。慣れてる方に対して、知らない過去を勝手に想像して嫉妬したりもするんだけど、それも含めての今の目の前の、自分が惚れてる人なんだと思うと、またそれがさらに苦しいとか。何か最初は、突然惚れが暴走して、惚れ過ぎて全然欲情できなくて、抱きしめたいとか思うくせに、なぜか勃起等が肝心な時に起こらないとか、自慰の時に思い浮かべてみたらダメだったとか、何か惚れ過ぎて聖域になっちゃって、自分ごときの恋心で汚しちゃいけないみたいな気になるとか。それでまあ、じゃあとにかくどんなもんか試してみるかって実際してみて、ものすごい勢いで勃起して、アレ?まずい、暴走して相手殺しかねないとかそういう恐怖心が今度は暴走するとか。相手を壊すのが怖くてできない、とか何かそういう。そういうのをすごくゆっくり一緒に馴染んで、ものすごくゆっくりゆっくり前進はして行くとか。そういう流れで、別に挿入だけがセックスじゃないって、そういう気づきがあるとかさ。その流れの中で、やっぱり躯を繋ぐと言うこともしてみたい、と言う気持ちとかさ。セックス=性器の格闘技と言うわけではないので、そういうのじゃなくて、相手がいとおしくてしょうがなくて、そのための表現方法と言う辺りに行き着いて、色々やりようがあるし、相手を、自分の性器で征服した気分になったり、相手に征服されたい気分になったり、あってもなくても別にいい、みたいな。相手と、できたらひとつの存在になりたいと言う気持ちの現われとしての、愛する人とのセックスと言うか、何かそういう。その辺りに考えが落ち着いてくれたらいいなと言う、好きカプに対する気持ち。
|