何かもう、普通に、普通の人として、どこかの街で普通に暮らしててくれないかな54。ジェロたんは病院の警備の人で、ハインさんは大型の書店(世界的チェーン)の下から始めて、今裏方の主任、みたいな。在庫のことならこの人に訊け、的な。ジェロたんはただただ誠実に自分の仕事をしてて、幸い危険な目に遭ったことはなくて、でもこの仕事、いつまで続けるのかなーどうなるのかなーって考えてて、大学行こうかな、何か資格取るかなって考えてるけど、ちょっと言い出しにくくて(怖い)、まだハインさんには何も言ってないとかそういう。ハインさんはかなりいい大学行ってて、弁護士辺りになる予定だったんだけど、スーツ着てでかい重い鞄引きずってうんちゃらかんちゃらとか無理だわーやだわーって方向転換したとかそういう。本棚見てると安心するからと言う理由とか。ジェロたんのこと好きになったのも、「本がいっぱい詰まった本棚に似てるから」とかそういう。ジェロたんがハインさんに魅かれたのは、自分を見上げてる時の顔が、大人たちから聞いた精霊の印象そっくりだったからとか、何かそういう。
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