相変わらず気づくの遅いんだけど、クエント編最後で秘密結社の部下引き連れてキリコがクエント地下に向かうのって、アレは完全に受精の暗喩だよね。精子1匹残れば受精はできるって言う(現実には数匹最低必要で、最後の最後で体力残った1匹が受精に成功する形になるけど)。で、受精を精子側が拒否。他の卵子を選んで、が、受精卵が完全に成熟することは拒否したと(出産、遺伝子の伝達の拒否)。で、PFのモナドのアレも同様で、そうなると元々の目的の受精自体は失敗、が、ザキとキリコと言う精子2匹(に見せかけた精子と卵子)が無事に残って、が、卵子がその強いられた受精を拒否(精子であるキリコを拒否ったわけではない)、と言う。キリコが実は精子じゃなくて卵子なんだよねーと言う辺りの何となくの行間の雰囲気に気づくと、よったんがキリコの遺伝子欲しいって迫った、と言うのはもうそのまま強姦と言うか、受精の強制なわけで、何か、色々読み解いてゆくと、「支配側からの(奴隷の)生殖の強制を拒否する物語」でもあるんじゃないかと思えて来て、時代の先を行き過ぎですねって思う。生殖行動はあくまでその個人の問題であって、他がガタガタ言うことじゃねーよ、みたいな。
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