延々と旅を続けるキリコと、そのキリコをどこにいるとはっきりとは知らずに(どこかにいるのは知ってる)待ち続けるシャッコ。そのうちふらっと自分のところに現われると、なぜか確信はある。そうして、キリコは気まぐれにシャッコに手紙を書く。いつ着くか分からないけど、書いて送る。キリコの手紙を受け取って、シャッコも返事を書く。届くかどうか分からないけど、それでも書く。半分くらいはキリコの手元に、転送まみれでぼろぼろになったりしつつ、届く。字は多分キリコの方が書き慣れてはいて、シャッコの字の方が多分丁寧。いっそどこかの宿とか止めにして、半年に1回くらいシャッコの手紙を受け取りに行ってもいいよキリコ。日付がないので、順番の分からない手紙をとりあえず読む。そうして、気に入ったところだけ抜き取って手元に置いておく。シャッコは多分、日付順に、キリコの手紙は全部取っておくと思う。そうして気まぐれに、数年に1度くらいふらっとヌルゲラントに現われて、シャッコとひと月くらい一緒に過ごして、「世話になった。じゃあまたな」って行って去って行くキリコ。またな、と言う言葉を受け取って、また手紙のやり取りへ戻るシャッコ。そういう遠距離恋愛なので、時々会いたくて会いたくて、なんかすごいシャッコ欲しいスイッチが入ることがあるらしいですよ。スイッチ入ると赤面したりして、何かキリコが大変なことに。シャッコだけが見れる、赤面キリコ。
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