ミラーグラスで思ったんだけど、ザキはキリコの目を(直接)見ると殺意が湧く、と言うので、ミラーグラスで自分の視線を見せないよったんとの対比、そのよったんが、ウォッカムに、外に向けて自分を鎧うため、そしてそれによって威厳を増して周囲を威嚇するためのサングラスを取り上げられる、と言う図、と言うのが、多分そうと深く意識はされてないんだろうけど、「見つめ合う、相手の目を見る、見ない」と言う演出で重なってるんだろうなと思った。ザキみたいに、真っ直ぐキリコを見つめたいと思いながら、そうさせることには嫉妬があって、だからこそ、キリコを見つめたら殺したくなる、と言う、何かもうよったんのその重さで歪み切った愛が、ひたすらいとおしい。あ、そうか、あれは直接対峙すると反発しかないけど、何かこう、膜とか隔たりがちゃんとあれば一緒にいられなくもないのかも、と言うよったんの、小さな希望の現われだったのかもしれない、と今ふと思った。「出会ったタイミングが違えば、幸せに愛し合えたかもしれないふたり」、と言うのは、フィアキリもそうだよね。やっぱりよったんは、フィアナを自分の写し身にしたんだなあ。
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