よったんがリーマンにあげた煙草入れ、元々よったんの持ち物だったらいいのにって思ったけど、よったん確か煙草は吸わないはず。なので、おじいさんとか叔父さんとか、そういう辺りから譲られた物(よったん自身は使わないけど、デザインが気に入ったとか、そういう子ども心)で、明らかにアンティークな感じで使い込まれてるのを、よったんがリーマンに、「気に入るかどうか分からんが」ってある日何気なく渡すとか、そんな。昇進のお祝いとかそんな。リーマンはきっと、ケースに触れるたびによったんを思い出して、ちょっと顔つきが優しくなってるといい。そして誰にも、指一本触らせない。絶対触らせない。
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