楽園の話。ウォッカム的には、実はキリコとよったんで潰し合いをすればいいって、ふたりを一緒にしたのかも。ウォッカムはキリコが死のうと知ったこっちゃないので、どうでもいい。キリコと潰し合いをする過程でよったんが心折れて、自分に服従するシナリオを描いてたのに、蓋開けてみたら、潰し合いどころかふたりで魅かれ合って、よりによって、ただのAT乗りの若僧とよったんの愛を争うことになった挙句、よったんの愛はキリコに捧げられて(楽園的にはペキリペは両想いなので)自分が負けたことになって、ウォッカム呆然、とか。まあそれでも自分の才能に多大な(そして、根拠もちゃんとある)自信を抱いてるので、傷つきつつも、一応は平静を保って、「いずれわたしのものにしてやる、わたしが負けるはずがない」って鼻で笑って闘志をさらに燃やすウォッカムとかそんな。この流れで言うのはアレだけど、PFって、キリコの異能性を確認するための作品だったけど、裏の主題は、謀略のウォッカムと、そのさらに上を行ってたよったんとの、愛憎入り交じりのやり取りだよね。その愛憎カオスは、そのままRSのよったんとキリコの関係パラレルって言う。だからほらPFはモザイクいらない18禁おっさんエロスのBLだから。まあ、ある意味では、ウォッカムは矮小化されたワイズマンなのかもなあ。そして、分隊潰しで戦場のマリアのキリコが、唯一分隊の一員としてきちんと活躍できたのが、RSの時とバーコフ分隊の時だった、ってのが何かすごい腑に落ちた件。作品の順は逆だけど、時系としては、バーコフ分隊でのことがなければ、多分キリコはRSの面々とああやって打ち解けることもなかった、それがなければ、三馬鹿とほのぼの馴れ合うこともなかったろうし、その後クメンでキデポタシャッコとキャッキャウフフやることもなかったんだろうなあ。
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