前にもやった気がするけど、まあいいや。愛を育んでいったー キリコがシャッコを愛するということは、瞼の裏に浮かぶ美しい笑顔を守りたいと思うこと。それは胸にあるだけで生きてゆける希望の光に似た愛でした。シャッコがキリコを愛するということは、人生のいかなる悲しみも喜びも共有し合うということ。いずれ幕が下りる時には手を繋ぎながら共に眠りにつくことでしょう。ジェロニモがハインリヒを愛するということは、何を犠牲にしても惜しくはないと思えること。永い時が二人を分かつ日まで、片時も離れず過ごすことでしょう。ハインリヒがジェロニモを愛するということは、さようならを告げる役目であるということ。二人の愛はちぐはぐで噛み合うことはないけれど、お互いを想う気持ちだけは真実なのです。
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