そうか、フィアナとは運命(と書いてさだめと読む)で、シャッコとはディスティニーか。そうか(深く納得)。このふたりの興味深い共通点は、キリコの戦友であると言う点。ただ友人とかただ恋人とかじゃなくて、戦場で敵同士としてすら一緒に戦った経験があると言うこと。夫婦とかそういう伴侶同士と言うのは、単なる色恋じゃなくて、人生における困難にともに立ち向かうと言う点で、まず戦友として相手を信用信頼できなきゃいけないもんだと思うので、このふたりがキリコに深く結び付けられた結果には納得(他の戦友はどうしたって言われても、ほら、キリコにも一応好みってもんがあるので)。あ、それと、このふたりは、キリコにもう「一緒に死ぬ心中の相手」認定されて、そういうことを口にされてたってことかなあ。フィアナはそれに対して、「一緒に戦って一緒に生き抜いて、一緒に生きる」って答えて、シャッコは、「キリコと一緒に死ぬ」って言うことを言われた時にまったく否定しなかった。フィアナは、「キリコと一緒に生きる」とことが目的(と言うか、目標)だったのかと思うけど、シャッコの方は、「キリコと一緒に生きて、キリコのために死ぬ/生きる」と言うのが自分の運命だと、何となく悟ってる感じ。フィアキリは何かもう、間違ってふたつの体で生まれちゃったひとつの魂と言う感じで、シャッキリはふたり揃ってひとつの何か、と言うか。自分の中では微妙に違う。まあ、キリコはフィアナの嫁で、シャッコはキリコの嫁って感じで。シャッコって、キリコの足りない部分を常に補うことのできる、一種不定形な存在と言うのか、キリコ自身もフィアナ自身も、互いしかない唯一のパーツなんだけど、そのパーツが喪われてしまったキリコの、傷口を覆う包帯とかバンデージとか何かそんな。キリコには、時間差とかまあそういうのは当然あるけど、フィアナもシャッコも(そして3馬鹿も)、なくてはならない存在と言う点では同じなんだと思う。いちばん重要なのはフィアナだとして。まあ、フィアナとキリコは鏡合わせの存在だしなあ。シャッコはキリコの影って感じ。3馬鹿は呼吸のための空気。
|