偽名なんて、そんな咄嗟にすぐ思いつくものでもないだろうから、あの宿帳のQ太郎に付き合った(あるいは承太郎が付き合ったのか)テンメイってのは、あの場で思いついた名前ではなくて、ずっと前から自分につけてた変名みたいなのじゃなかったのかなカキョたん。子どもの頃から「自分が変」というので苦しんできた人だから、その苦しさからの逃避に、ある意味別人格の「テンメイ」という人を設定してたとしても、全然おかしくないし、あるいは、自分の内側の苦しみを吐き出す手段として絵なり文章なり、そういうことを始めて、創作者としての「テンメイ」だとか、PN的なものがあったんじゃないかな。スタンドと一緒にいる典明ではなくて、テンメイという人、カキョたんにとっての、一瞬の救い。典明という字面も、テンメイという響きも、どちらも凛々しくて美しくて、そしてテンメイは、ちょっと日本語的ではなくて、すごく好きだ。
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