ラインハルトさま陣営が、いわゆる門閥の忠義とやらの存在を信じてなかったと言うよりも、明らかに人柄的に劣るあちらの何爵とやらに、きちんと脳みそ使った上でついて行くことを選んだ人たちがいた、と言うことが信じられなかったんじゃないかなあ。いや何か利害があるからでしょとか、これまでの付き合いでいやって言えなかったんでしょみたいに思ってて、それが本気で命賭けて逃げずに最後まで向かって来た、と言う存在がいるって、想像もしなかったんじゃないかなあ。あんな愚か者に忠誠誓う輩がいるわけなかろう的に。でもいたんだよなあ・・・。ラインハルトさまとキルヒアイスと姉上と言うのは、自分の好きなふたりがキャッキャウフフ幸せそうなのを見てて幸せ、と言う3人組だなと思った。自分を抜かしたふたりが一緒に幸せそうでも嫉妬はなくて、自分の好きなふたりが一緒にいて幸せそうで自分も幸せ(その幸せなふたり組に自分も時々なる)と、かなり純粋にみんな幸せだったんじゃないかと言う気がする。その純粋さと言うのは、明らかに彼らの青春と結びついてて、いわば、大人ではないからこその純粋さで、多分その大人の領域に、ラインハルトさまとキルヒアイスは、多分帝国の焦土作戦の時に、もう片足突っ込んでたんだと思う。ラインハルトさまはそして、もう片方の足をヴェスターラントの時に、と。まあそんなことをつらつら考える。
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